失恋することで負う痛手は、本当に深く大きなものです。失恋してすぐは、「もう立ち直ることなどできないのではないか」と感じてしまうほど、心も身体も無気力になってしまうかもしれません。
失恋の痛手から回復するためには、まず第一に時間が必要です。ある程度の期間、数ヶ月もしくは数年に渡って築いてきた大切な関係が壊れ、失ってしまったのですから、そう簡単に短い期間で回復することは決してできないのです。
まずこのポイントを認めることができれば、「いつまでも立ち直れない自分はおかしいのではないか」と考えずに済みます。つらく苦しい気持ちを引きずって当然なのです。それだけ相手のことを深く考え、愛情を注いできたことの証拠だからです。
しばらく時間が経って、状況を客観的に見ることができるようになってきたら、ほんの少しだけ観点を変えて、「別れて良かった」と思える点を探してみましょう。自分がもっと成長するための時間が必要だったのでしょうか。あなたの些細な弱点やくせを相手が見過ごせなかった、つまり相手が未熟だったのでしょうか。
仮にお付き合いが続いていたとしても、どこかに小さなひずみや無理があったのだとしたら、それは時間を重ねることで改善できたのでしょうか。それとも時間が経てば経つほど、より大きくなっていく可能性があったのではないでしょうか。
「もし」や「たられば」を言い始めるときりがありませんし、必ず自分か相手かどちらかを責める考え方になってしまいます。そうすると傷を自分で深くしてしまう危険性があります。ここは努力して冷静に、客観的に事実を分析し、別れたことのメリットを認識するようにしましょう。
起こってしまった事実を変えることはできません。どんなに願っても、失恋する前の二人に戻ることはできないのです。でも、現在や未来はあなた次第で変えることができます。もっと素晴らしい、あなたにふさわしい人との出会いが待っているかもしれません。少しだけ顔を上げて、前を見てみるのはいかがでしょうか。
