片思いしていた相手に振られてしまったり、お付き合いしていた人と別れることになったりして失恋すると、人は本当に落ち込むものです。男性でも女性でもこれは同じでしょう。何をしても楽しくなれなかったり、食欲さえ出ないかもしれません。
身近な友人が失恋して落ち込んでいるときに、どんな言葉をかけてあげれば上手に慰めることができるでしょうか。
元気づけるつもりで、安易に「早く次の恋を見つけたらいいんじゃない」などと言ってはいけません。まだ失恋の傷や痛みを引きずっている状態で、振られたとはいえ心の中には相手の存在が大きく残っている可能性が高いからです。
それで、「つらい思いをして大変だったね。泣きたいだけ泣いていいんだし、話を聞くよ」と親切に声をかけてあげるようにしましょう。たくさん泣いたり、心の中にある気持ちを言葉にすることで自分の心を整理したり癒したりして、立ち直るきっかけにもなるからです。
「自分を磨くチャンスになったね」と言ってあげることもできます。ほとんどの場合、失恋したり恋人と別れたりすると「自分に足りない点や良くない点があったからではないか」と考えてしまいがちです。
また、「あのときに・・・しておけばよかった」という後悔の気持ちでいっぱいになっている可能性もあるので、「原因はあなただけにあるのではない」ということに気付かせてあげましょう。
「あなたの魅力を分かってくれる人は、他に必ずいるよ。あの人は見る目がなかったんだね」と言うこともできます。誰か一人の人との恋愛がうまくいかなかったからといって、誰とも恋愛ができないというわけではない、という事実を思い出させると良いでしょう。
誰かに恋をしている時は、もうその人しか見えなくなり、その人以上にいい人や自分に合う人はいない、と考えてしまいがちです。そうではない、ということに気付かせてあげると、きっと前向きな気持ちになれるはずです。
上手に言葉を選んで、かえって傷つけてしまうことがないように気をつけましょう。友人を心から思いやる気持ちがあれば、きっと上手に励ませるはずです。
